タグ

Bildschirmfoto 2016-03-14 um 17.50.55.png

昨日は大雑把に活動の流れを記しただけなので、久しぶりにいろいろ気づいたこと・考察・分析などを書いてみたいと思います。


 

1.活動は土曜の午後

ほんとに今更なのですが、必ず土曜の午後だと気付きました。日曜日ではありません、土曜日です。文化の違いでしょうかね。。スカウト関係者以外からも「ボーイスカウトの活動は土曜の午後」と認知されているようです。逆に日曜に活動することなんであるのでしょうか。

2.班制度が存在しないので…

やっぱりスイスには班制度が存在しません。もちろんその分教育効果(班でのチームワークなど)は期待できませんが、その代わり柔軟性があります。活動の際にグループを作るとき、人数を均等に配分できるからです。スカウトを一列に背の順などで並ばせて番号で班分けするのがスイスの常套手段です。なので、ワシ班7人だけどトラ班1人みたいな不平等なことは起こりません。彼らにとっては隊があるだけで班長やその他の役職なんて一切存在しません。その分仲もよくなるのかもしれません。班同士の確執(よく言えばライバル関係)や上下関係を原因とする不和が発生し得ないため、かなり平和です。そもそも彼らは教育的効果より楽しさを重視しているので、班制度がないのは自然なことなのかもしれません。

同じことはリーダーにも言えます。隊長という名義はありますが、隊長・副長の差なんてほとんどないので、隊長が欠けてる集会だって問題なく成り立ってしまいます。隊長だけ責任を抱え込む必要もありません。

自分自身は班制度を支持する立場ですが、一度班制度を廃止するメリットに目を向けてもいいのかもしれません。それでもぼくは断固として班制度を支持しますが。

3.毎回の集会にストーリーがあることのデメリット

ストーリーがあればその分楽しくなりますし、スキル等を学ぶ上でのモチベーションも向上するでしょう。現に、いきなり救急法の練習をしようというよりも、何かストーリーがあって救急法の練習が始まる方がやる気になるし、楽しく学べるのではないでしょうか。

しかしながら毎回の集会にストーリー性を付与することはある程度のデメリットを含蓄しています。

・ストーリーがマンネリ化

これが一番大きなデメリットではないでしょうか。今までいくつかの集会に参加しましたが、ストーリーの大筋はほとんど変わりません。「悪いやつが現れた→やっつけろ!or 捕まえろ!or 仲間を助けろ!」です。さすがにワンパターンすぎるので子供達が飽きないのかなと心配していますが、実際そんなに飽きないのでしょう。だから続いてるんですよね。でもストーリーの説明等をする劇中にスカウトが話しを聞いてないなんてこともありますので、多少の飽きは感じているのかもしれません。

・準備が大変

ストーリーを作ればその分準備が大変になります。時系列の集会の計画書はもちろん、リーダー同士の密接の連携、劇の準備、コスプレの準備など、ものすごい手間がかかります。準備が大変だけならまだいいのですが、しっかりと準備をしていないと大変なことになります。

実際土曜日の夜の活動では準備が不十分であったため、リーダーたちが焦っているのを見て取れました。ストーリー展開を集会で導入するためにはリーダーの連携が必要不可欠です。なので計画に少しでもあやふやな箇所があると、ストーリーが変な方向に進んでしまいかねません。また、リーダーは劇中自分の役に集中しなければならないため、一度劇が始まってしまったらリーダー同士でのストーリー展開の確認等がしづらくなります。

4.スカウトに話しを聞いてもらう方法

日本だと三指を掲げれば自然とスカウトが静かになります。台湾のスカウトにも通用したのでアジアで通用するのは間違いないでしょう。ですが、スイスではこの方法は用いられません。

どうやら彼らはそのようなことにもゲーム性を持たせたいようです。スカウトが話しを聞いてくれない時、リーダーは自分の鼻に指をあてます。それに気づいた人から真似をしていき、最後になった人は罰ゲームといような調子です。

とはいえ、これよりも一般的な方法が「Pfadi!!」と叫ぶことでして、基本はこっちを使っているようです。リーダーが「Pfadi!!(スカウト)」と叫ぶと、スカウトたちは「Loose Zue!(よく聞いて)」と応じなければなりません。とはいえ、この方法では正直完全には静かになりません。

三指で注目を集める文化は非常に素晴らしいですね、ジャンボリーで250人のキャンプファイヤーをしたときにも非常に役に立ちました。どんなに騒がしい状態からでも最終的には見事に「しーん」となるので本当にすごいと思います。

5.Schnupper Tagの制定

土曜日の活動は、前回の記事でも書いた通りSchnupper Tagという名の下で行われていました。スイス全土で一斉に行われるため、その分メディア露出もありましたね。一気に全国的にやればその分世間の関心を高めるには効率が良いでしょう。これに関しては良いことだな、と思いました。ただ、彼らにはBP祭のようなものがなかったと記憶してますので、もしかしたらその代わりなのかもしれません。

6.やっぱりリーダーのスキルが低い

スイスのリーダーは大概スカウト上がりです。でもなぜかスキルが低い。火おこしで火がなかなか安定しないなんてザラです。火が安定すると歓声が上がります。この理由はやはり普段の活動内容にあると思います。彼らにとっては「楽しさ」が一番重要なので、スキルは二の次なのです。

下の写真は当団のとあるデイキャンプの写真ですが、おそらくスイスではこのような工作物を作る習慣はありません。そもそもロープワークの学習で巻きむすぎ(悪いやつを捕まえるためw)をやっているような段階なので、角縛りのような結びは教わっていません。実際、彼らの夏キャンプの写真を見た限りでは立ちかまどのような工作物は確認できませんでした。話しを聞いた限りでは夏キャンプでもストーリーがずっと展開されるとのことなので、快適なキャンプサイトをつくろう!というような時間はあんまり無いでしょうね。2週間ずっとストーリーやんのか、俺やだなぁ疲れるよそんなの..

でもなんで立ちかまどなんて作るんだろうって考えてみると、また別の考え方で日本のスカウティングを見つめることができるかもしれません。

IMG_2902.jpg

7.制服の背中のスタンプ

ヨーロッパ圏のスカウトたちの制服には背中にスタンプがボンボン押してあったりします。正直汚い。スイスに限っては、このスタンプはどうやら長期キャンプに参加する度に押してもらえるそうです。ワッペンの文化が薄いのかもしれません。その代わりスタンプをバンバン押します。なのでスカウトの背中を見ればどのような活動に参加したことがあるのか、何年くらい活動してるのかが大体わかります。汚なければ汚いほど、スカウトとして多く活動しているということになるのです。

ちなみにスイスの制服にはほとんどルールが存在しません。このワッペンはここ!みたいなのがほとんどありません。誓いのワッペン、Ettapensystem(進級章)に関しては場所が決まっているようですが、他は特にないようです。何をどこにつけてもよい。以前私が日本のワッペンをあげたスカウトは早速制服に日本のワッペンを縫いつけていました。自由だなー。

個人的には制服のルールが緩いのは羨ましいと思っています。もちろんある程度の規律は必要です。規律がなくなるとスイスみたいな汚い制服になっちゃうので。でもさすがに日本は厳しすぎるのではないでしょうか。ローバー年代はこのワッペンはつけていいけどこれはダメとか、ここには参加章をひとつだけ縫いつけてもいいけど一年までとか、非常に細かいですよね。スイス人からすると日本の制服が羨ましいそうです、かっこいいんで。そりゃそうだスイスの汚いもん。でもルールがめっちゃ厳しいという話しをすると、「あーーー、、」という反応をされます。

8.厳しい指導は本当にスカウトのためになるのか

例えば当団はいろいろと比較的厳しくやっております。それはそれでいいことだと思います。しかし加減を一度考え直してみる必要があるかもしれません。

これは、とある方のFBの投稿をみて感じたのですが、リーダーがキャンプなどで間違いを厳しく指摘してスカウトがしょげるなんてことが結構あるのではないでしょうか。例えば僕はキャンプの点検が嫌いでした。もちろんキャンプの点検があったからこそ成長できたこと、学んだことも多くあります。しかしなんのために間違いを指摘するのでしょうか。より良いキャンプをするため、など様々な理由があるとは思いますが、その根幹にあるのはいずれにしてもスカウトが成長するため、という理由だと思います。行き過ぎた厳しさはスカウトの成長を妨げる要素にならないでしょうか。スカウトがショゲてしまっては意味がありません。やはり状況に応じて指導法を変えることが必要かもしれません。間違いを指摘して自己満足するだけなんてことにならないように気をつけなければなりませんね。

まぁスイスの指導は緩すぎて、それはそれでスカウトのためになるかは疑わしいですが(笑)


さて、今現在感じていることを一通り書いてみました。夏キャンプの資料分析、進級制度の分析はまた今度書きます。おやすみなさい。