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木村です。半年ほど前に「スイスでの活動記録は別ブログで」、なんて紹介しましたが、結局その別ブログを全く更新していない状態なのでこちらにまとめたいと思います。その方が見やすいですし。

とりあえず今回は、以前あちらのブログに掲載したものをを転載(?)という形でここに記したいと思います。いずれにしても以下の記事は留学初期(9月)に記したものでして、今ではこの記事の内容とは大分違う印象を抱いていたりします。進級制度等も仕組みが明らかになりました。それについてはまた次回ここに記したいと思います。


 

記事一つ目。

まずは最初のスカウト活動の記事です。もうあれから約半年が経過したと考えると早いものです。

滞在3日目の昨日は前から連絡を取り合っていたPfadi Angensteinの活動に参加してきました。
スイスやドイツではボーイスカウトのことを
Pfadfinder(直訳では「小道を見つける人」)
と呼びます。
13時くらいにTram(路面電車)の11番線終点、Aeschで待ち合わせということで、
現地に着いてみるとWoelfi(カブ)たちがお菓子を販売してました。
まぁそんなこんなで待ち合わせ相手のOdieと会ってとりあえず活動準備。
こんな計画書が配られました。
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毎回詳しく計画を立てているようです。
ちなみに今日の活動はUebungと呼ばれる通常の隊集会みたいなものでした。
今回はハイキングです。
ここで驚きポイントその①
一回一回の隊集会にストーリーがある!
今回はロビンフッドが襲われて弓が壊れて、兄弟のテゥックが誘拐されてしまった!
というストーリー。
とりあえず弓を作らなければなさない、ということで弓を作りにハイキングを開始。
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チェックポイントにつくと、劇が始まります。
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ちゃんと仮装してます笑 彼らにとってはこんな感じの集会がふつうなんだとか。

劇は全部でスイスドイツ語なんで詳しいストーリーはわけわかめでしたが、
ゲームが始まりました。「Ritter auf, Ritter ab」というやつです。
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バディーでおこなうゲームです。Ritter(騎士)とPferde(馬)に分かれます。

Ritter Auf!と言われたら騎士が馬に乗り、Ritter Ab! で降りる。
Aufだけのときは動いちゃいけいない。日本にも同じようなのあった気がします。
それでゲーム最後にRitter Herum!と言われたらRitterは円を1周して戻ってきて、
そのまま円の中央にあるネッカーを奪いにいきます。
ネッカーはバディーの数から1引いた分だけ用意されているため、毎回バディーがひとつ脱落します。
俺もちょっとだけ参加させてもらいました笑
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その後は彼らの自作のゲーム「Betrunkenenstaffettenzahlenrugby」をしました。

なげぇ!笑
グルグルバットのあとにネッカーを奪いあうっていうイメージです。

その後はドリームキャッター作りです。

よくわかりませんが、ロビンフッドが悪夢にうなされてるとか。
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その後に弓を作って、誰が一番遠くまで飛ばせるか競ってみたりしました。
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そんでもって囚われのみだったTookを救出して集会は終了です。
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ありがとうみんな、超楽しかった。


続いて記事二つ目。こちらは後日談のようなもの。こちらも9月に書いた記事ですね。

相変わらず滞在許可申請が下りてなかったりもらえるはずだった奨学金の認可が危うくなるなど
まだまだ大変なことだらけな私ですが、
とりあえずこの前の続きを書きます笑前回は活動記録だけになちゃったんで、今回は考察を含めて、
現時点でスイスでのスカウト文化についてわかっていることをまとめたいと思います。
主にボーイ年代に対する考察ということはご承知おきください。


1.活動前後に必ず三指で握手して挨拶
日本のスカウティングでは三指で握手する機会は意外と少なかったりしますが、
こちらでは毎回するようです。しかも三指の握手に加えて右手の三指を掲げます。
イメージは誓いの式に近いですかね。
そんでもってこんにちは!ってリーダーとスカウトとの挨拶が必ず行われます。

2.活動前後に円陣を組む
円陣を組んでいろいろ叫びます。
バーゼル方言でしかも早口なので何言ってるか検討もつきません。

3.Pfadiname(プファディーナーメ)の存在
出国前までは「へぇ~そうなんだ」くらいにしか思ってなかったんですが、
これ意外と不便です。
スイスのボーイスカウトは必ずボーイスカウト専用の名前、Pfadinameを持っています。
由来もひとそれぞれで、Pfadinameは周りのスカウト達が決め、最初のキャンプの儀式で与えられるとのこと。俺もそのうち貰えるはずです。
ですけどPfadinameだけしか覚えないと本名がわからなかったりする。
つまり両方覚えなきゃいけない。
これはただでさえ名前を覚えるのが苦手な自分にはなかなかの苦行です笑

4.集会には毎回ストーリーがあって、劇中の仮装も本格的
これは前回紹介しましたが、補足します。
活動の帰り際に彼らのスカウトハウス(超でかい)に立ち寄る機会があって、
彼らの衣装ストックを見せてもらいました。

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これを見ただけで衣装の多さにびっくり。俺の所属団、昭島1団を遥かに上まる量だ、悔しい。

ただ、毎回の集会にストーリーがあるという点に感じたことも多々あり、
私個人としてはさすがに毎回でなくても良いのではないかなと思ったりもしました。

ストーリーは基本的には童話だとか歴史とかになぞらえて自作するとのことで、
確かにプログラム展開はその方がわかりやすいし、
スカウト達には歴史の勉強にもなる。
ただ、当然デメリットも多々あると感じていて、
例えばスカウトの自発的姿勢が育ちにくいのではないかと考える。
日本のスカウティングと比較すると、こちらのボーイ部門はややカブ部門よりだと言わざるをえない。
プログラムを全てリーダーが考え、スカウトはその枠組みの中で動く。

まだ一度しか集会に出ていないので実態はよくわからないが、
この集会では所謂我々のセレモニーは行われなかった。
また、班制度が存在するのかもみたところよくわからない。

ただし、何れにしてもカブ部門には応用ができるかもしれない。
ボーイ部門はわからないが。

5.ネッカーのことをKrawatte(クラヴァッテ)と呼ぶ
Krawatteはドイツ語でネクタイという意味です。
ネクタイじゃねーし!笑
ってことでちょっと不思議に思いました。
不思議なものでフランス語だとFoulardなんですよ、
これはちゃんとスカーフだとかネッカチーフだとかを意味してます。
それにフランス後にはFoulardとは別にネクタイ(Cravate)も存在します。
そもそもドイツ語でスカーフとかを表す単語はHalstuchのはず。

…そんだけです笑

6.ハンドブックはこんな感じ

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これ、本自体も薄いし、内容も薄いように感じました。
もちろん基本的な内容は全部押さえてあるが、
全て写真ではなくてイラストっていう点でもこれは日本のハンドブックにはかなわない。

7.スカウトのおきてについて

スイス連盟のハンドブックから抜粋し、訳してみます。
せっかくなので色んな国のおきてを比較してみましょうかね。
*誤訳があったらすみません。。

《スイス》
Wir Pfadi wollen  我々スカウトは
offen und ehrlich sein 素直で誠実になります
andere verstehen und achten 他を理解し、尊敬し、
unsere Hilfe anbieten 助けの手を差し伸べます
Freude suchen und weitergeben 喜びを探求し、
miteinander teilen 相互に分かち合います
Sorge tragen zur Natur und allem Leben 自然と全ての命を敬います
Schwierigkeiten mit Zuversicht begegnen 困難に確信を持って立ち向かいます
uns entscheiden und Verantwortung tragen 自己決定をし、責任を持ちます

《日本》
1.スカウトは誠実である
2.スカウトは友情にあつい
3.スカウトは礼儀正しい
4.スカウトは親切である
5.スカウト快活である
6.スカウトは質素である
7.スカウトは勇敢である
8.スカウトは感謝の心をもつ

《イギリス》
1.A Scout is to be trusted. スカウトは信頼されるよう努めます
2.A Scout is loyal. スカウトは誠実であります
3.A Scout is friendly and considerate. スカウトは友情にあつく、思いやりがあります
4.A Scout belongs to the worldwide family of Scouts. スカウトは世界中のスカウトの兄弟と共にあります
5.A Scout has courage in all difficulties. スカウトはどんな困難に対しても勇敢であります
6.A Scout makes good use of time and is careful of possessions and property. スカウトは時間を有効に使い富と資産を気遣います
7.A Scout has self-respect and respect for others. スカウトは自尊心をもち、他人を尊重します

《アメリカ》
A Scout is trustworthy, スカウトは信用でき、
loyal, helpful, friendly,  誠実で、他人の役に立ち、フレンドリーで
courteous, kind, obedient,  礼儀正しく、親切で、忠実で、
cheerful, thrifty, 快活で、質素で、
brave, clean, and reverent.  勇敢で、高潔で、敬虔であります。

《ドイツ》
Als Pfadfinder… スカウトとして…
1.begegne ich allen Menschen mit Respekt und habe alle Pfadfinderinnen und Pfadfinder als Geschwister.
全ての人を尊重し、全てのスカウトに対して兄弟として接します
2.gehe ich zuversichtlich und mit wachen Augen durch die Welt
確信を持ち、快活な目を持って世界に飛び込みます
3.bin ich h?flich und helfe da, wo es notwendig ist
礼儀正しく、必要なときは助けになります。
4.mache ich nichts halb und gebe auch in Schwierigkeiten nicht auf
何事も中途半端にせず、どんな困難も諦めません
5.entwickle ich eine eigene Meinung und stehe für diese ein
自身の意見を持ち、それに対して責任を持ちます
6.sage ich, was ich denke, und tue, was ich sage.
自分が何を考え、何をして、何を言うのか、発言します
7.lebe ich einfach und umweltbewusst.
質素にくらし、自然を敬います
8.stehe ich zu meiner Herkunft und zu meinem Glauben.
自身の生まれと自身の信仰に責任を持ちます

日本のおきてはアメリカのと酷似してますね。
ただ、「感謝の心をもつ」というのは日本特有の様です。
個人的にはおきての中で「感謝の心をもつ」というのが一番好きだったりもします。

いずれにせよ、おきては根幹が一緒でも国によって多少の差異が認められます。
その微妙な差異によって、各国のスカウティングに対する姿勢にも変化が現れるのではないでしょうか。


とりあえず現状での考察はこれくらいです。
制服(ルール含め)、キャンプ、班制度、進級制度についてなど
知りたいことはまだ山ほどありますが、
それはまた分かり次第綴っていきたいと思います。